楓 さま
メッセージありがとうございます!
楓さんは隣家の女性のことを「雪さん」とお呼びくださっているのですね。素敵な名前で呼んでくださってありがとうございます。おっしゃる通り、彼女の名前は特に決めていませんでした。はっきり書いちゃうと思い出話がちょっと生々しくなるようにと思ったのと、別れるとき辛いから遠藤先生もあえて名前を呼ばなかったんだろうなと思ったので…。
私も最初、楓さんと同じく、雪さんていうのかなと思いながら書いていたんですけれども、最近読み返してみて、ひょっとしてあのとき彼女は遠藤先生の手のひらに覚えたばかりのひらがなを書いて名前を教えようとしたけれど、ちょうどそこへ雪が落ちてきたのでそのままうやむやにしたのかもしれないなあと思ったのですがさすがに違うかなあ…?(笑)
自分では思いもつかなかったいろんな解釈を教えていただけてすごく嬉しく、あれこれ考えるのが楽しいです。もちろん、お好きなように呼んでくださいね!
毎日暑い日が続きますね、楓さんもどうぞご自愛くださいますように。
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菜々 さま
最後までお読みくださりありがとうございました!
「何と声をかけていいか分からない」というお言葉が本当に優しくて、また物語をとても近く感じてくださっているようですごく嬉しかったです。
「今までの態度や言動にも納得できる過去」と言っていただけたのも嬉しく、書き手として「過去に矛盾がない」ことにホッとしました(笑)
なにとぞなにとぞ、と登場人物たちの幸福を願ってくださり、本当に温かい気持ちになりました。読者の方からの優しい気持ちを受け取ることができるのが私にとって最高に幸せなことだと改めて感じました。
引き続き軽井沢篇をお楽しみいただけると幸いです。
菜々さんもお体に気をつけて、酷暑を乗り切ってくださいね。
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moon さま
今作も最後までお読みくださりありがとうございました!
長いご感想いただけてすごく嬉しくて、毎日読んでいます。
moonさんはいつもながら隣家の女性に対する洞察が本当に素晴らしくて、今回も、書いた自分でも気づかなかったような部分をたくさん知ることができました。明るいのに悲しげで、幸せに生きたいけれどどこかで諦めているという相反するところを余すところなくすくい取っていただけて、何度も同じことを申しますが本当に書き手としての喜びを噛み締めています。さらに物語には出てこないところにまで想像を巡らせてくださり、幸せな時間もたくさんあったであろうことに気づかされました。ここまでどうしようもない悲恋の話は初めて書いたものですから自信もなくて、また書き上げたはいいけれどこの感情をどうすりゃいいのかと持て余すようなところもあり、それを皆さんからの優しい視線や想像力に救われた思いがしています。 「実際は、覚悟なんて、何の役にも立ちませんけれど」という一文に、そうだその通りだ!とハッとさせられました。わかっているのに覚悟はしておかずにはいられないというこの矛盾した気持ちは、なんなんでしょうね…。でも、何の役にも立たないよと言ってもらえることがどれほど救いになることかとしみじみ思うのです。
それからそれから、最後のあの約束を「やっと諦めなくてもいいことができたね」という気持ちで受け取ってくださったことが衝撃的でした。それまでは全部諦める前提での関係だったことを考えると、このお言葉はものすごく重い意味を持っているなあと…この一文を見つめたまましばらく放心してしまいました。そうかやっと諦めなくていいことができたのか…。自分で書いたくせに後から気づかされることがあるってひどくないですか私(笑)でもそれがたまらなく嬉しいのです!
moonさんは最初から最後までずっとこの物語の舞台背景になった切り株のことを内容の解釈に含めてくださっていますよね。秘密の恋の話を書くにあたり極端に限定的な状況を作りたかったのですが、それが不自然ではないのはどういう舞台だろうかと考えながらとりあえず書き始めてみて、出てきたのがあの切り株でした。「あー木があったんならショウガナイヨネー」とか無理やり思いながら書いたんですけど(笑)あれさえなければ発生しなかった物語であるということを考えると、なんと罪作りな切り株だろうかとも思うのですが(笑)見えてしまうならつい見ちゃう、話せるのであれば話してしまう、そういう「つい」の積み重ねがずるずる続いて落ちてしまう恋について、「自分があの場にいたらどうしていただろうか」と考えていただきやすい設定だったのかなと思っています。たかがあれだけの隙間が人の人生を変えちゃうというのも考えようによっては恐ろしいなと思ったりもします。でも見えたら見ちゃうし話せたら話しちゃいますよね(笑)ともあれ、ドキドキすると言っていただけてとても嬉しく思いました。
今回は一度に二通もご感想いただけて、最高の贅沢を味わわせていただきました。ちゃんと書き上げてよかったなあ(笑)
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そうび さま
初めまして、メッセージありがとうございます!
昔からお読みくださっていたとのこと、とても嬉しく思います。
えっ、そうびさんも「西瓜を手掴みで食べるような人」って覚えていてくださったんですか?!ありがとうございますびっくりです!!喜んでいただけて本当に嬉しく、番外篇を書いてよかった!と改めて思いました。
今作を読んだ上で遠藤先生のこれまでの言動が腑に落ちたと言っていただけて嬉しかったです。夏見さんや葉ちゃんが「夏を連想させる眩しい存在」というのは、そうびさんに言われて初めて気づいたことでした。「眩しすぎるかも…」のくだりと合わせて、とても素敵な解釈を教えてくださってありがとうございます!長い感想いただけることはとても嬉しく光栄なことなので失礼なんかじゃありません、また何かの折にご感想いただけると大変嬉しく思います。
酷暑の折、そうびさんもお身体に気をつけてお過ごしくださいね。
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